
本記事は、アパレル歴20年の店長経験者が詳しく解説しています。
「日本ブランドなら、商品も日本で作られている?」
「日本企画や国内発送は、日本製と同じ意味?」
「日本製の服を選ぶには、どこを確認すればいい?」
こんな風に考えたことってありますよね。
結論から言うと「日本ブランド」と「日本製」は、似ているようで示している内容が異なります。
この違いを知らずに選ぶと、「日本製だと思って購入したら海外製だった」という認識のズレが起こることもあります。
そこで本記事では、「日本ブランドと日本製の違い」や、「購入前に確認したい表示」について詳しく解説していきます。
- 日本ブランドと日本製の違い
- 日本企業運営や日本企画との違い
- 洋服の製造国を判断する基準
- 日本製と間違えやすい表示
- 商品ページやタグの確認方法
- 目的に合ったブランドの選び方
日本ブランドと日本製は示しているものが違う

冒頭でも言いましたが、日本ブランドと日本製は同じ意味ではありません。
まずは、それぞれの言葉が「何を示しているのか」を整理しましょう。
| 表現 | 主に示すもの | 確認する場所 |
|---|---|---|
| 日本ブランド | ブランドの発祥・企画元 | ブランド紹介 |
| 日本企業運営 | 販売・運営する会社 | 会社概要 |
| 日本製 | 商品の製造国 | 商品ページ・タグ |
| 日本企画 | 企画・デザインした場所 | 商品説明 |
| 国内発送 | 商品を発送する場所 | 配送案内 |
日本ブランドはブランドの成り立ちを示す
「日本ブランド」とは、一般的に日本で誕生したブランドや、日本企業が企画・展開しているブランドを指します。
ただし、日本ブランドだからといって、すべての商品が日本国内で作られているとは限りません。
例えば、次のような商品も日本ブランドとして販売されています。
- 日本でデザインして海外で縫製
- 日本企業が海外工場へ生産を依頼
- 商品によって日本製と海外製を使い分ける
- 生地は日本製で縫製は海外
ブランドの発祥国と、商品の製造国は分けて考える必要があります。
日本製は商品ごとの製造国を示す
「日本製」や「Made in Japan」は、ブランド全体ではなく、基本的に一つひとつの商品の製造国を示します。
そのため、次の組み合わせはすべて考えられます。
| ブランドの種類 | 商品の製造国 |
|---|---|
| 日本ブランド | 日本製 |
| 日本ブランド | 海外製 |
| 海外ブランド | 日本製 |
| 海外ブランド | 海外製 |
同じブランドでも、商品やシリーズによって製造国が異なることがあります。
日本製にこだわる場合は、ブランド名だけでなく、購入する商品ごとの表示を確認しましょう。

僕自身が接客していた際も、製造国について質問を受けた時は、ブランドのイメージではなく商品タグや品番情報を確認していました。
洋服が日本製かどうかは何で決まる?

洋服の製造国は、「ブランドの所在地」や「素材の産地」だけでは決まりません。
一般的な縫製品では、商品に実質的な変化を与えた主要な工程がどの国で行われたかが重要です。
一般的な洋服は縫製した国が基準になる
婦人服やシャツ、下着などの一般的な縫製品は、完成品へ仕上げる縫製工程を行った国が原産国を判断する重要な基準になります。

例えば、日本で企画した洋服を海外工場で縫製した場合は、日本ブランドであっても「海外製」です。
一方、海外から生地を輸入し、日本国内で洋服へ縫製した場合は「日本製」になることがあります。
素材の産地と完成品の製造国は別
「日本製の生地」と「日本製の洋服」も同じ意味ではありません。
| 商品の作られ方 | 完成品の考え方 |
|---|---|
| 海外生地を日本で縫製 | 日本製になる場合がある |
| 日本生地を海外で縫製 | 海外製になる場合がある |
| 海外で完成後、日本で検品 | 原則として海外製 |
| 海外で完成後、日本で包装 | 原則として海外製 |
日本製でもすべての材料が国産とは限らない
日本製の洋服でも、生地やボタン、ファスナーなどに海外製の材料を使用している場合があります。
素材まで日本製にこだわる場合は、次の表示も確認しましょう。
- 国産生地
- 日本製素材
- 生地原産国
- 原料原産国
- 国内縫製

「日本製」という文字を見つけたときは、完成品・生地・素材のどれを指しているのかを確認することが大切です。
国内での検品や包装だけでは日本製にならない
海外で完成した洋服を日本へ輸入し、国内で検品や包装を行っただけでは、一般的に日本製にはなりません。
次の作業は製造国とは別の情報です。
- 商品の検品
- 値札やブランドタグの取り付け
- 包装や梱包
- 国内倉庫での保管
- 購入者への発送

「国内で最終仕上げ」「日本で検品済み」と書かれていても、製造国を知りたい場合は原産国や生産国を別に確認してください。
日本製と間違えやすい6つの表示

通販サイトでは、日本との関係を示す様々な表現が使われています。
しかし、次の表示があるだけでは、完成品が日本製とは判断できません。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| 日本企画 | 日本で仕様やデザインを企画 |
| Designed in Japan | 日本でデザイン |
| 国産生地使用 | 日本製の生地を使用 |
| 国内検品 | 日本国内で商品を検査 |
| 国内発送 | 日本国内から購入者へ発送 |
| 日本企業運営 | 日本企業が販売・運営 |
日本企画と日本製の違い
「日本企画」は、デザインやサイズ設計、商品の仕様などを日本で決めたことを示します。

つまり、製造まで日本で行ったことを示す表現ではありません。
例えば、日本人向けのサイズに日本で企画し、中国の工場で縫製した商品は「日本企画・中国製」という組み合わせになります。
国産生地と日本製の違い
「国産生地使用」は、生地が日本で作られたことを示します。
その生地を海外へ送り、海外工場で洋服に仕上げる場合もあるため、完成品まで日本製とは限りません。
国内発送と日本製の違い
「国内発送」は、日本国内の店舗や倉庫から商品を発送するという意味です。
海外で製造された商品を国内倉庫に保管し、注文後に日本から発送するケースもあります。

配送の出発地点と商品の製造国は別の情報です。
日本ブランドと日本製を確認する4つの方法

日本ブランドか、日本製の商品かを確認したいときは、次の順番で調べると効率的です。
| 手順 | 確認する場所 | 分かること |
|---|---|---|
| ① | 商品ページ | 原産国・生産国 |
| ② | 商品タグ | 実物の製造国情報 |
| ③ | ブランド紹介 | 発祥国・企画元 |
| ④ | 会社概要 | 運営会社・販売者 |
①商品ページで原産国・生産国を確認する
通販で購入する場合は、商品ページ内に次の表記がないか探します。
- 原産国
- 生産国
- 製造国
- 日本製
- Made in Japan
- 国内縫製
素材やサイズ情報の中に記載されていることもあるため、折りたたまれた詳細欄まで確認しましょう。
「日本企画」「国産素材使用」としか書かれていない場合は、完成品の製造国が日本とは限りません。
②実物の商品タグを確認する
商品が届いたら、商品ページの説明と実物のタグや下げ札を照らし合わせます。
同じブランドでも、商品やシーズンによって製造国が変わることがあるため、以前購入した商品の情報だけで判断しないようにしましょう。

販売会社や輸入会社が表示者になっている場合もあるため、会社名だけでは日本製と判断できません。
③ブランド紹介と運営会社を分けて確認する
ブランドの発祥や運営企業を知りたい場合は、公式サイトの次のページを確認します。
ブランドの成り立ちを確認する場所
- ブランドコンセプト
- ブランドヒストリー
- About
- 私たちについて
運営会社を確認する場所
- 会社概要
- 運営会社
- 特定商取引法に基づく表記
- 利用規約
日本で生まれたブランドなのか、日本企業が通販サイトを運営しているのかは別の情報です。
尚、日本企業が運営するレディースブランドの詳しい確認方法は、下の関連記事で解説しています。
④不明な場合は購入前に問い合わせる
商品ページに製造国が書かれていない場合は、販売店へ問い合わせる方法があります。
次のように質問すると、知りたい内容を伝えやすくなります。
こちらの商品は、完成品の縫製まで日本国内で行われた日本製でしょうか。生地のみ日本製の場合は、その点も教えてください。

素材の産地まで重視する場合は、完成品の製造国と生地の生産国を分けて質問しましょう。
まとめ:ブランドと製造国を分けて納得できる商品を選ぼう

何度も言いますが「日本ブランド」と「日本製」は、示している対象が異なります。
最後に、本記事で解説した内容をサクッとおさらいしていきましょう。
| 覚えておきたいポイント | 内容 |
|---|---|
| 日本ブランド | ブランドの発祥や企画元 |
| 日本製 | 商品ごとの製造国 |
| 日本企画 | 企画やデザインを行った場所 |
| 国産生地 | 生地を作った場所 |
| 国内発送 | 商品を発送する場所 |
日本ブランドでも海外製の商品はあり、日本製でも海外の生地や部品を使用している場合があります。
日本製の商品を探すときは、ブランド名やサイトの雰囲気だけで判断せず、商品ページの「原産国」「生産国」と実物の商品タグを確認しましょう。
ブランドの成り立ちと商品の製造国を分けて考えることで、自分の希望に合った商品を選びやすくなります。
ブランドの特徴や価格帯、取り扱いアイテムなどを比較しながら、自分に合ったショップを探したい方は下のボタンからどうぞ。


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